ラストエンペラー・日本国

宮尾登美子さんの「朱夏」を読んで。。。

満州と言う国がよく出てきていたので。。。以前からも「満州からの引き上げ」とか「旧満州生まれ」とか耳にしていましてけれども。。。

私世代は満州国とはいったい何ぞや?とずっと思っていました。

何年か前にも映画で「ラストエンペラー」と言う映画がありました。

坂本龍一さんがテーマ曲?を作ったと記憶にあります。

 

この機会に満州と言う国を調べてみたんですが、わずか13年ですか?満州国と言う国があったそうです。

ラストエンペラーは中国の映画だとずっと思っておりましたが、まさにその満州のお話だと知りました。。。

清を追われた溥儀はこの満州国に願いを込め、関東軍を利用し清と言う国を再建したいという夢と、関東軍は溥儀を利用し満州国と言う国を別の夢にお互いに別々の夢を抱きながら無残にも多くの人々を犠牲にしてあっけなくも滅びてしまった。。。。

なんという虚しさ、死んでいった人々の無念さと言うか。。。

いたたまれないですね。。。

 

 

ちょうど戦後73年。。。

 

希望を寄せて満州に渡った日本国民(開拓団)。。。

 

この本をズンズン読み進めていくと、いたたまれない気持ちに。。。

もともとあった土地は満州人の手から開拓団へと渡り、渡満した日本人は不安に思いながらも希望も捨てず大変な日々を過ごしてきたと思うと胸が詰まる思いです。

土地を奪われた満州人は小作人として日本人に使われ。奪われた満州人はさぞ日本人を恨だことでしょう。

 (日本国が土地を買い取ったそうですが、二束三文にも満たない微々たるものだったそうです)

本を読んでいるだけでも、目を閉じたくなるような壮絶な恐怖。

老いた老女からまだまだ幼い子供までもがソ連兵の犠牲になったり。。。

人とは思えないような鬼畜さ。。。

生きていくためには自分の子供までもが犠牲にならざるを得ない現状。。。

そこまで追い詰められた人々。。。

そうするしか方法は無かった事。。。

 

 

 

敗戦後関東軍の家族はすぐさま帰郷できたが、残された開拓団、は全く保証されずと。。。

 

何のための戦争だったのか、一般庶民を巻き込まないでくれ!と言いたくなりますよね。。。

国策の犠牲者というか。。。

今年の天皇陛下のお言葉にもありましたが、「戦後の平和 が続いていることに感謝」と言う言葉はしみじみかみしめなければいけないと思いましたね。

 

この教訓を生かしどうしたら平和な日々が続いていくのかを考えていかなければいけないですよね。