読書 宮本輝

流転の海シリーズ

宮本輝さんの父親のお話をフィクション・ノンフィクションを混えた長編作。

去年読み終わった本で、自分への戒めとして読み返したいと思う本がこのシリーズ。

この本は人生の教科書というか人の道の生き方を教えてもらったような気がします。

本の中の随所に名言が出てきて、勉強になりました。

 

 戦前戦後の大阪の街の移り変わり、在日朝鮮人の一部が北朝鮮へ帰還する話など当時の様子が映し出されています。

熊吾(主人公)の世の中を見る先見の明が凄く、人との関わりも多彩で人への気遣いと人を見る目が鋭い。

子供の頃に親戚の叔父さんから「論語」を教えられていたという熊吾(主人公)であるが、そういうのも何気に身についていたんだろうな〜〜感じた。

 

熊五(主人公)が晴江(妻)房江に暴力を振るうシーンは好きではなかったですが、男っぷりといい気前の良さといい・・・何より思った事を行動に移すのが早く、疲れへんのやろか〜〜〜?と思うくらい行動力がすごい人。

 

流転の海 第1部から流転の海 第9部 野の春までおすすめのシリーズです。

 

流転の海 第1部 (新潮文庫)

流転の海 第1部 (新潮文庫)

  • 作者:輝, 宮本
  • 発売日: 1990/04/27
  • メディア: 文庫