伏見の名水
京都は水の豊富な土地でもあります。水盆と言って京都盆地の地下には多くの地下水が貯留されているそうです。
伏見には名水と呼ばれる個所がいくつもありますが、京都は450年前から酒造りが盛んで、伏見地区に約30社の酒造会社があり、現在でも酒造りに地下水を使っています。
カルシウムや重炭酸が適度に入っている水が酒造りに良いとされており、ここの地下水は正にこれに適した水質と言われています。
伏見地区には酒蔵が 約30社あるそうです。そんなにあるんですね。。。。
思えば、名水がある所には酒蔵や豆腐屋さんがありますよね。。。
藤森神社
明治時代から第二次世界大戦終了まで周辺が軍用地であったことから、馬と武運の神社として信仰を集めた。現在は馬と勝負事の神社として知られており、競馬関係者・ファンの信仰を集めており、競走馬の絵馬が多数奉納されている。
どおりで競争馬の絵が奉納されていたんですね。
藤森神社はどことなく男っぽさを感じずにはいられません。
■「不二の水」ふじのみず
「不二の水」は二つとない美味しい水という意味。
戦国時代から勝ち運を授ける水といわれ、全国からこの名水のご利益を授かろうと参拝者が絶えないそうです。
先客がいました。
■JR藤森駅下車徒歩5分
■市バス藤森神社前下車
清和荘
■清和の井 せいわのい
「清和の井」は清和荘のお料理を美味しくしている命の水です。
お庭の見えるお座敷でゆっくりお食事が楽しめます。
お昼は松花堂弁当¥5000・懐石料理が¥8000~などがあります。
近藤勇遭難の地としても知られています。
外観は高級料亭を思わせる雰囲気で、お庭も素晴らしく一度はこちらで懐石料理を経験してみたい。。。そんな場所でもあります。
本当に京都は水の豊富な所だと気づかされます。
営業時間:昼11:00~14:00 夜17:00~22:00
定休日:月曜日(4/30は除く)及び5月1日
■墨染駅下車徒歩約10分
■駐車場あり
城南宮
「菊水若水」は病気平癒の霊験あらたかな神水といわれ、東大寺お水取りの香水は、若狭・遠敷川から「菊水若水」を通り、二月堂の若狭井に達すると伝えられています。
私の家でもお正月になると初詣や、厄除けなどお世話になっている場所です。
季節ごとに花が楽しめる庭園なんですが。
中の庭園には、椿、梅、桜、藤、つつじ、松、紅葉、苔、小川もあって平安時代には貴族が楽しまれたであろう雅な庭です。
■駐車場あり
■中書島から市バス19「城南宮」下車すぐ、または市バス南3、京阪バス6、京阪シティバス24,24A[城南宮東口」下車西へ徒歩5分
キンシ正宗
■常盤井水 ときわいのみず
「常盤井水」は、芳醇でまろやかな「京仕込みキンシ正宗」に活かされています。
「常盤井水」会員の井水保存の取り組みを通じて、地域の環境づくりにも役立てたいと願っています。
販売ブースも設けています。
湧き出る水は水温が一定しているそうで、酒づくりには本当に適しているんですね。
キンシ正宗の常盤井水は年会費を払うと定休日は開いていませんが、水を頂くことができます。
■京阪・近鉄丹波橋駅下車北西へ徒歩10分
大黒寺
■金運清水 きんうんしみず
本尊の大黒天は、インドの摩訶伽羅天と、大国主命が結合した神で五穀豊穣・財福の神。
当山の名水は溢れ出ずる水の中に金色の光を感じ、本尊にちなんで「金運清水」と命名。
1日・15日は金運清水をお供えして、豊かな幸せをお祈りする縁日です。
薩摩藩ゆかりの寺としても有名で、西郷隆盛が建立した寺田屋事変九烈士の墓碑があります。
屋根瓦に七福神でしょうか?
前から気になっていたんで、こちらにも行ってみましょう。
大黒寺の向いに金札宮という神社があります。名前からご利益がありそうですね。
伏見で最も古い神社なのだそう。
クロガネモチの木は樹齢1200年に達するとも言われるご神木で、京都市の天然記念物にも指定されているそうです。
1200年か~~~。。
金札宮の祭神は、五穀豊育・火難除去・家運隆昌の祖神であり、斎元の主なる故、総じて人倫之心地に宿って邪悪の情を祓い、正直の道に帰らせしめ、諸事道理に順って縁熟を持たしむ。
すなわちこの三神は、人の心に宿る邪悪な情を除いて正直な道に帰らせ、なにごとも道理に基づいた考えや行動を得ることによって運を開かせてくれます。
開運の宮・幸運を呼ぶ宮として地域の人々の崇敬を集めています。
近くには伏見区役所がありますので場所的には分かりやすいと思います。
■丹波橋駅下車西へ徒歩約10分
■駐車場ナシ
御香宮神社
■御香水 ごこうすい
平安時代、境内から水が湧き出てその「香」が四方に漂いました。飲むと病がたちまち癒え、それにちなんで「御香宮」と称されています。
霊水信仰が厚く、伏見の酒造りの生命の水とされています。
環境省「名水百選」のひとつ。
写真を見ればわかる通り、きれいな色使いなんです。
よく見ると動物が隠れていますよ。探してみてください。
赤い大鳥居が目立ちます。
■伏見桃山駅下車東へ徒歩5分
鳥せい本店
■白菊水 しらぎくすい
ここはいつも水を汲みに来られる客人でいっぱいなんですが。。。
ちなみに私も並んだことがあります。
「コーヒーを沸かして飲むと美味しい~~で」と言っていた方がおられたので飲んでみましたが普通に美味しかったですね。。
鳥せいでお食事やお酒も楽しめます。
メニューも豊富で焼き鳥一本からランチ定食(16:00まで)・懐石コースや鍋物など
がありますのでおススメです。
■伏見桃山駅下車南西へ徒歩約5分
■駐車場あり
黄桜カッパカントリー
■伏水 ふしみず
敷地内に湧き出る「伏水」は、酒づくりに欠かせません。「黄桜酒場」では、この名水で仕込んだ出来立ての地ビールや日本酒を味わうことができます。
時期によっては、酒かすなどの販売もあるようです。
酒蔵によって酒かすの味が違いますので食べ比べをしてみるのも楽しいですね。
いろいろなイベントがあるので、酒好きにはたまらないでしょう。
中にはお土産販売もあるので利用してみてはいかがでしょうか。
■黄桜記念館:10:00~17:00無料
■黄桜酒場:平日/11:30~14:30 17:00~22:00
土日/11:00~14:30 17:00~22:00
■定休日:キザクラ記念館:月曜日(4月30日は除く) 黄桜酒場:無休
■中書島駅下車北東へ徒歩約10分
■京阪伏見桃山駅下車 徒歩約7分
■ 近鉄桃山御陵前駅 徒歩約8分
■駐車場あり,20台
月桂冠大倉記念館
■さかみづ
記念館は寛永14(1637)年創業の月桂冠発祥の地。
こんこんと湧き出る名水「さかみづ」は酒造りの命の水。
今も隣接する酒蔵で使用され、その清らかで済んだ水は、きめ細かくまろやかな酒質を生み出します。
「さかみづ」の名は「栄え水」とともに古くは酒の異名でもありました。
このイベントは参加してみたいですね~~。酒好きとしては。。。
ごめんなさい。。。
今まで私は高瀬川沿いにある煉瓦作りの建物でも有名な松本酒造さんを月桂冠とず~~っと勘違いしてました。。。
松本酒造さん
いつも疑問に思っていたんです~~。
月桂冠って二つ酒蔵があって、見学用と分けていらっしゃるのかと思ってました。。。すみません。。。無知で。。。
看板を見て初めて知った限りです。。。お恥ずかしい。。。
いや。。。けっこういるんと違いますか。。。?
だって、うちのミスター香港も京都生まれの京都育ちですが、「ずっと月桂冠だと思ってた」
って言うてましたから。。。。
高瀬川沿いにある煉瓦造りの煙突で有名な酒蔵は松本酒造さんですから。。。。
ここ、強調してますよ。
失礼しました。。。
■大倉記念館:9:00~16:30
■料金:大人¥300 中高生¥100(お土産付き)
■中書島駅徒歩約5分
■駐車場:乗用車22台 大型バス4台
長健寺
■閼伽水 あかすい
仏さまに供える水を閼伽水と呼びます。当寺の「閼伽水」は伏見の良質の地下水と同じ水脈。本尊の弁財天は古来、インドでは水の神。そのため弁財天のお堂の多くが池や川のほとりにあります。当寺は水を一番大切にしており、密教十二天のひとつ水天尊も祭られています。
目の前には川が流れ、情緒あふれる ひっそりとした佇まいが印象的でした。
観光用十石船の発着場が近くにあります。
朱色の竜宮門は中国風で今まで見てきたお寺とはちょっと感じが違いますね。
鐘楼はかつて三十石船及び町に時を知らせたという事です。
■中書島駅下車北東へ徒歩約5分
■駐車場なし
京都は水盆があってこそ今の京都が成り立ってるんですね。。。
伏見の名水10か所をめぐってきましたが、いかがだったでしょうか。
伏見以外でも名水と呼ばれる個所がたくさんあります。
京都に立ち寄った時にはそんな名水巡りも観光のひとつになりますね。
参考のひとつにしていただけたら嬉しいです。